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注型

PlaQuick_ナイロン樹脂注型

 

試作で「金型を作るほどの数量はいらないが、量産に近い品質で複数個ほしい」という場面に応えるのが注型(真空注型)です。金型を使わずにシリコンゴム型で樹脂を複製するため、短納期・低コストで小ロットの試作品を製作できます。流し込む材料はウレタン・エポキシ・ナイロンなどから選べ、PlaQuickは他社では対応が難しいナイロン(PA6)での注型にも対応しています。このページでは、注型の仕組み・メリット・材料・工程から、他の試作工法との使い分けまでを解説します。

注型(真空注型)とは?

注型とは、金型のかわりにシリコンゴムで作成した型を使用し、ウレタンやナイロンなどの2液性樹脂を流し込んで複製品(注型品)を製作する試作工法です。真空注型と呼ばれることもあります。まずマスターモデルを用意し、それをシリコンで型取りして「注型型」を作り、そこへ液状の樹脂を注いで硬化させます。

金型(射出成形用の金属型)を製作する必要がないため、同じ形状の製品を10〜20個ほど、短納期・低コストで揃えたい試作ステージに最適な工法です。1つの型から20個程度の注型品を成形できます。

 

注型のメリット・特徴

注型が試作で選ばれる理由は、金型を使わないことで生まれるスピードとコスト、そして設計の自由度にあります。

  • 金型不要で短納期・低コスト:金型を製作する射出成形では成形品の提供まで最低2ヶ月ほどかかりますが、注型なら最短10日程度で納品できます。
  • 小ロットで最もコストメリットが高い:10〜20個程度であれば、切削加工や3Dプリンタよりも安価に製作できます。
  • 着色に対応:樹脂に色を付けた状態で成形できます。
  • インサートに対応:金属部品などを組み込んだ一体成形が可能です。
  • 抜き勾配・スライドの考慮が不要:シリコン型は柔軟なため、射出成形のような抜き勾配やスライド構造を考えなくてよく、3Dデータをそのまま形にしやすいのが特長です。
  • 設計変更に柔軟:型が比較的短期間で作れるため、繰り返しの試作・改良に向いています。

一方で、使用できる材料が射出成形ほど幅広くない点はデメリットとして押さえておく必要があります。

 

注型で選べる材料

注型では、求める物性や評価の目的に応じて、流し込む2液性樹脂を選択します。どの材料を選ぶかで、試作品でどこまで評価できるかが変わります

ウレタン・エポキシ

注型で一般的に使われる材料です。同じ形状の製品を複数個・小ロットで揃えるのに適しており、10〜20個程度であれば切削加工よりも安価に製作できます。着色やインサートにも対応するため、形状確認から勘合確認まで幅広く使えます。

ナイロン(PA6)

PlaQuickは、他社ではなかなか対応できない6ナイロン(PA6)での注型に対応しています。PA6は使用温度域が広く、強靭性・耐衝撃性が高い材料で、量産と同等材料で試作品を成形し、そのまま性能評価に使える点が大きな強みです。

軽量化のためにアルミ部品の金属代替としてPA6を検討する二輪・四輪メーカーからの引き合いが増えており、車載部品を取り付けた状態での音・振動試験でも好評を得ています。ガラス入りグレードの成形にも対応可能です。ブロックからの削り出しが難しい大きさの部品でも、シリコン注型であれば製作できるケースがあります。

PA(ポリアミド)の材料特性について詳しく知りたい方は、素材解説もご覧ください。

 

注型で使われる主な材料の比較

材料ごとの特徴を比較すると、用途に応じた選び方が見えてきます。

比較項目 ウレタン・エポキシ ナイロン(PA6)
位置づけ 注型で一般的な材料 PlaQuickが対応できる高機能材料
向いている用途 形状確認・外観確認・勘合確認 量産同等材での性能評価・金属代替検討
強み 安価・小ロット・着色/インサート対応 高い強靭性・耐衝撃性・高耐熱性
主な採用分野 幅広い試作全般 二輪・四輪(アルミ代替)など

 

注型の製作工程

注型品は、マスターモデルから反転して型を作り、樹脂を流し込んで仕上げるという流れで製作します。

マスターモデル製作

3Dデータをもとに、型取りの原型となるモデルを製作します。

注型の工程①マスターモデル製作

シリコンゴム型製作

マスターモデルをシリコンで型取りし、注型型を作ります。

注型の工程②シリコンゴム型製作

成形(注型)

シリコン型に2液性樹脂を流し込み、硬化させて複製します。

注型の工程③成形(注型)

仕上げ

バリ取りや必要な後加工を行い、注型品として仕上げます。

注型の工程④仕上げ

射出成形と異なり抜き勾配やスライドを考慮する必要がないため、3Dデータをいただければすぐに製作に取り掛かることができます。

 

注型が活躍する用途・業界

注型は、量産手前の評価ステージで「量産に近い品質の部品を、少数だけ早く揃えたい」というニーズに応えます。特にナイロン(PA6)での注型は、アルミ部品の金属代替による軽量化を検討する二輪・四輪業界での採用が進んでいます。そのほか、娯楽産業・介護関係・農林機械といった分野への展開も広がっています。

 

他の試作工法との比較

試作では、数量・材料・精度に応じて工法を使い分けることが重要です。注型は「小ロットでコストを抑えたい」ケースに強みがあります。

工法 納期 対応素材 特徴
注型 10日〜 ウレタン、ナイロン(PA6)、シリコン 10〜20個程度なら最もコストが低い。金型不要
試作アルミ型+射出成形 5日〜(標準8営業日) 射出成形可能な樹脂全般 量産と同じ材料で成形可。100個単位のロット対応も可
切削加工 5日〜 ABS、POM、PC、PA、PEEK 等(金属も可) 寸法精度が高い。10個以下ならコスト有利。1個から対応
3Dプリンタ 5日〜 PLA、PA、エポキシ 等 複雑形状も造形可。5個以内ならコスト有利。形状確認向き。1個から

 

注型に関するよくある質問

注型(真空注型)とは何ですか?

金型のかわりにシリコンゴム型を作り、ウレタンやナイロンなどの2液性樹脂を流し込んで複製品を製作する試作工法です。真空注型とも呼ばれ、金型を使わないため小ロットの試作を短納期・低コストで行えます。

注型の型は何でできていますか?

基本的にシリコンゴムです。マスターモデルからシリコンで型取りした「注型型」を使い、そこへウレタンやナイロンなどの材料を流し込んで成形します。

注型品はどのくらいの数量に向いていますか?

10〜20個程度の小ロットに最もコストメリットがあります。1つの型から20個程度の成形が可能です。それ以上の数量が必要な場合は、射出成形との使い分けをご提案します。

ナイロン(PA6)での注型は可能ですか?

可能です。PlaQuickは他社では難しいPA6での注型に対応しており、量産と同じ材質のまま強度・耐衝撃性を評価できます。ガラス入りグレードにも対応しています。

納期はどのくらいですか?

最短10日程度です。金型を製作する射出成形では成形品まで最低2ヶ月ほどかかるのに対し、注型は金型が不要なため大幅に短縮できます。

注型の試作ならPlaQuickへ

PlaQuickは、ウレタン・エポキシからナイロン(PA6)まで幅広い材料での注型に対応し、量産を見据えた小ロット試作をトータルでサポートします。図面や3Dデータがなくても、まずは概算費用がわかる簡易見積りをご利用ください。

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