建材業界での試作をお考えの方へ
建材業界では、樹脂サッシまわりの部品や雨樋、エクステリア部材、屋外設備のカバー類など、屋外で長期間使われる樹脂部品の試作ニーズが数多くあります。建材に共通する難しさは、10年・20年という単位で紫外線と雨風にさらされ続けることを前提に材料を選ばなければならない点です。竣工直後ではなく数年後の状態が問われるため、量産と同じ材料で早い段階から実物を確認しておくことが、後戻りを防ぐ近道になります。
化学品専門商社である金森産業が運営するPlaQuickでは、汎用プラスチックからスーパーエンジニアリングプラスチックまで幅広い樹脂に対応しています。本ページで紹介するASA・AESも、試作アルミ型による射出成形で量産と同じ材料での試作が可能です。最短5営業日・約40万円から、暴露試験用の色違いサンプルの製作にも対応しています。グレード選定・調達・着色のご相談も含め、お気軽にPlaQuickまでご相談ください。
建材業界で使用されることが多い樹脂材料 2選
材料の解説に入る前に、建材業界で樹脂部品が使われる代表的な部位と、そこで求められる特性を整理します。ご検討中の部品がどの行に近いかによって、選ぶべき材料の方向性が変わります。
ASAとAESは、どちらもABS樹脂のゴム成分を置き換えて耐候性を高めた材料で、屋外用途では競合します。大まかな使い分けの軸は、色と艶の維持を最優先するならASA、ぶつかりや擦れへの強さを重視するならAES、と捉えると整理しやすくなります。
①ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)
特徴
ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)は、ABS樹脂のブタジエンゴム成分をアクリルゴムに置き換えた樹脂です。ABSが屋外で劣化しやすい原因である二重結合をアクリルゴムは持たないため、屋外での変色・光沢低下・脆化が起こりにくく、それでいて加工性や剛性はABS譲りという扱いやすさを備えています。
建材では、雨樋やその継手、外壁サイディングまわりの化粧部材、カーポート・フェンスといったエクステリア部品で採用されています。いずれも設置後にメンテナンスされることが少なく、しかも人の目に触れ続ける部材です。ASAが選ばれる理由は、無塗装のまま長期間、色と艶を保てること。塗装工程を省ける分、工程数・コスト・VOCの削減にもつながります。
その他の代表的な用途
②AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン)
特徴
AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン)も、ASAと同じくABS樹脂のゴム成分を置き換えて耐候性を高めた樹脂です。AESではEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)が使われており、紫外線による劣化・変色に強く、長期の屋外使用に耐える点はASAと共通しています。
ASAとの違いは主に2点です。ひとつは耐衝撃性で、AESはASAよりも衝撃に強く、とくに低温での粘りが出やすい傾向があります。もうひとつは表面の傷つきにくさで、擦れや当たりによる傷が目立ちにくい材料です。寒冷地向けの建材、施工時にぶつけやすい部位、人の手が頻繁に触れる部位ではAESが有利になります。給湯器や屋外分電盤の外装カバー、宅配ボックス、樹脂サッシまわりのハンドル類などが代表的な用途です。
その他の代表的な用途
建材業界でのPlaQuick試作事例
PlaQuickでは、ASAやAESを使用した建材向け部品の試作に対応しています。樹脂サッシまわりの部品、雨樋の継手、エクステリア部材、屋外設備の外装カバーなど、耐候性と意匠性が同時に求められる部品を量産と同じ材料で成形でき、金属を一体化するインサート成形にも対応しています。開発フェーズに応じて、以下のように工法をご提案しています。
建材では、材料の種類そのものよりも「どのグレードを選ぶか」で結果が変わる場面が数多くあります。PlaQuickは化学品専門商社である金森産業が運営しており、30社以上の材料メーカーとの取引ネットワークを活かして、グレードのご提案から調達・着色まで一貫してお手伝いできます。図面や3Dデータがまだ無い構想段階でも、概算のお見積りが可能です。
※PlaQuickでは設備の都合により対応できない加工方法・樹脂もございます。詳細についてはお気軽にPlaQuickまでお問い合わせください。