AIデータセンター業界での試作をお考えの方へ
AIデータセンター業界では、冷却ファンや電源コネクタ、液冷配管まわり、光コネクタ周辺部品など、耐熱性と寸法安定性を両立する樹脂部品の試作ニーズが急速に高まっています。GPUを高密度に搭載するAIサーバーではラックあたりの消費電力が従来型の10倍近くに達するケースもあり、部品ごとに材料を作り込む必要が出てきました。量産と同じ材料で早い段階から実物を確認しておくことが、後戻りを防ぐ近道になります。
PlaQuickでは、汎用プラスチックからスーパーエンジニアリングプラスチックまで幅広い樹脂に対応しています。本ページで紹介するPBT・PPSも、ガラス繊維強化グレードを含めて量産と同じ材料での射出成形試作が可能です。試作アルミ型による射出成形は最短5営業日・約40万円から、切削加工は1ケから対応しています。材料選定・調達のご相談も含め、お気軽にPlaQuickまでご相談ください。
AIデータセンター業界で使用されることが多い樹脂材料 2選
材料の解説に入る前に、AIデータセンター内で樹脂部品が使われる代表的な部位と、そこで求められる特性を整理します。ご検討中の部品がどの行に近いかによって、選ぶべき材料の方向性が変わります。
大まかな使い分けの軸は、「難燃性と電気特性が要る電源系・ファンまわりはPBT、耐熱と寸法安定性を極める信号系・液冷系はPPS」と捉えると整理しやすくなります。ひとつの装置の中で両方が必要になることも多く、その場合は部品ごとに材料を振り分けることになります。
①PBT(ポリブチレンテレフタレート)
特徴
PBT(ポリブチレンテレフタレート)は、優れた電気特性・寸法安定性・耐薬品性をバランスよく備えた結晶性のエンジニアリングプラスチックです。吸水率が低く湿度変化に強いこと、成形時の流動性と離型性がよく薄肉形状にも対応しやすいことから、電気・電子部品の分野で長く採用されてきました。
AIデータセンターで中心となるのは、ガラス繊維を20〜30%程度配合した強化グレード(PBT-GF)です。強度・剛性・耐熱性が高まり線膨張係数も低く抑えられるため、高回転で連続運転されるサーバーファンのブレード・ハウジングでも、たわみを抑えて設計どおりの送風性能を維持できます。肉厚条件付きでUL94 V-0の認定を取得したグレードも供給されており、電源系部品の安全規格対応にも応えられます。
その他の代表的な用途
②PPS(ポリフェニレンサルファイド)
特徴
PPS(ポリフェニレンサルファイド)は、連続使用温度が約220〜240℃と非常に高く、耐薬品性・寸法安定性にも優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。難燃剤を添加しなくても高い難燃性を示し、吸水率も極めて低いため、高温・高湿の環境下でも寸法と電気特性が安定します。
高発熱かつ長時間連続稼働が前提となるAIデータセンターでは、この安定性がそのまま効いてきます。コネクタ分野ではガラス繊維強化グレード(PPS-GF)が主力で、金属端子をインサートしたコネクタハウジングでも温度変化による嵌合ズレが起こりにくく、リフローはんだ付けの熱にも耐えられます。冷却液への耐性と耐加水分解性にも優れるため、液冷システムのポンプ・配管継手・クイックディスコネクトといった部品にも適しています。
その他の代表的な用途
AIデータセンター業界でのPlaQuick試作事例
PlaQuickでは、PBTやPPSを使用したAIデータセンター向け部品の試作に対応しています。冷却ファンのブレード・ハウジング、電源系コネクタ、液冷系の配管まわり部品、光コネクタ周辺部品など、耐熱性・難燃性・寸法安定性が同時に求められる部品を量産と同じ材料で成形でき、金属端子を一体化するインサート成形にも対応しています。開発フェーズに応じて、以下のように工法をご提案しています。
AIデータセンターでは、材料の種類そのものよりも「どのグレードを選ぶか」で結果が変わります。PlaQuickは化学品専門商社である金森産業が運営しており、30社以上の材料メーカーとの取引ネットワークを活かして、グレードのご提案から調達・着色まで一貫してお手伝いできます。図面や3Dデータがまだ無い構想段階でも、概算のお見積りが可能です。
※PlaQuickでは設備の都合により対応できない加工方法・樹脂もございます。詳細についてはお気軽にPlaQuickまでお問い合わせください。